血液検査の項目で、【 HbA1c 】(ヘモグロビン・エーワンシー)の検査値があります。
【 HbA1c 】とは、赤血球中のグリコヘモグロビンの濃度(ヘモグロビンと血糖が結合したもの)を示す検査です。
この検査で分かることは、過去1・2か月の血糖値の平均を反映した状態が調査できます。
あなたのHbA1c数値は大丈夫でしょうか。以下、数値で見るリスクを簡単にまとめてみました。
この記事の目次
【 HbA1c 】の数値から見る糖尿病リスクの怖さを知る!
【 HbA1c 】の数値から見る糖尿病リスクの怖さを知ることで、日常生活の改善を図りましょう。
【 HbA1c 】の基準値(NGSP値)は
【 HbA1c 】の基準値(NGSP値)は、下記の表にまとめてみました。
HbA1c値 6.2%未満 ・・・・・健康時の基準
HbA1c値 6.5%以上 ・・・・・糖尿病の疑いあり
HbA1c値 7.0%未満 ・・・・・維持できれば合併症はでにくい
HbA1c値 8.0%以上 ・・・・・合併症が出る可能性は高い
あなたの値は、いかがでしょうか?
【 HbA1c 】値別にみる糖尿病リスクの怖さは
【 HbA1c 】値別にみる糖尿病リスクの怖さを下記にまとめてみました。
HbA1c値(NGSP値)が8%以上
HbA1c値が8%以上は、合併症が進みやすい状態です。
HbA1c値が8.4%以上の状態が長く続くと以下のような経過をたどることとなります。
・5年程度で、両足のしびれ・足の感覚が麻痺・激痛
・7年以上で、視力の低下・最悪の場合失明
・10年以上で、腎不全から人工透析・心筋梗塞・脳梗塞・ガン
HbA1c値(NGSP値)が7%~7.9%
HbA1c値が7%~7.9%の状態を放っておくと、数年以内にHbA1c値が8%以上になります。
また、合併症も徐々に進行します。
特に、HbA1c値が7.4%以上は、食事での改善は困難なレベルといえます。
内科に毎月の受診と、眼科に年一回の通院をお勧めします。
HbA1c値(NGSP値)が6%~6.9%
HbA1c値(NGSP値)が6%~6.9%の状態を放っておくと、数年院内にHbA1c値が7%~7.9%となります。
血糖値が高いほど膵臓は無理をしているので、インスリンを出す力は悪化し血糖値がどんどん上昇していきます。
食事療法、運動療法、膵臓β細胞の力を守る薬など始めることをお勧めします。
HbA1c(NGSP値)が5.4%~5.9%
HbA1c値(NGSP値)が5.4%~5.9%の状態を放っておくと、半数以上の方が数年院内にHbA1c値が6%~6.9%となり糖尿病へと発展していきます。
糖尿病の治療は早いほどインスリンを出す力を守ることができます。
合併症を予防することもできます。早期治療で悪化を止めることもできます。
糖尿病専門医にご相談することをお勧めします。
【 HbA1c 】の数値から見る糖尿病リスクの怖さを知ることで、日常生活の改善を図りましょう。