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認知症ケア専門士になる為の対策は?受験資格と概要を知ること!

認知症ケア専門士になるための流れと、基本的な情報について調べてみました。

認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会(以下、学会)が主催する民間資格です。

認知症ケア専門士になろうと決意したその日から、調べておかなくてはならないいくつかの項目があります。

まず初めに、「認知症ケア専門士とは」認知症ケアに関する専門資格です。

認知症のケアに関する知識と技術および倫理観をすべて兼ね備えていることが求められる認知症ケアのスペシャリストです。

試験については毎年、1次試験(筆記試験)が7月に、2次試験(在宅論述試験)が8月頃に、最終面接試験が12月頃に各会場で開催されます。

試験内容はボリュームがありますので、かなりの勉強量が必要になりますが、それだけに身につく知識量も多くなり、実務にとても役立ちます。

超高齢化社会を迎えるにあたり、これからますます重要になる資格で、その知名度も医療系・介護系業界で高く、雇用選考の際には大きな評価対象になります。

「もっと認知症の勉強したい」、「就職の選択肢を広げたい」、「チームディスカッションに幅をもたせたい」などと考えておられる方にとっては、大変お薦めの資格です。

それでは、認知症ケア専門士になる為の必要項目について順に見ていきましょう。

この記事の目次

認知症ケア専門士になる為の必要項目について

認知症ケア専門士になる為の必要項目について、大きく分けて9項目挙げてみました。

1.認知症ケア専門士の受験資格
2.認知症ケア専門士の試験概要の理解
3.試験構成と日程
4.試験分野と時間
5.試験会場
6.受験料
7.出題範囲と問題数
8.合格条件
9.試験の申し込みと申請方法

になります

それではそれぞれの項目ごとについて順に見ていきたいと思います。

認知症ケア専門士の受験資格

まずはご自身が認知症ケア専門士に受験資格があるかどうかを確認しなければなりません。

この試験の受験資格、実は意外とハードルは高くありません。

受験資格については

学会による受験資格要項では
認知症ケアに関する施設、団体、機関等において、過去10年間の間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者」となっています。

ここで出てくる施設、団体、機関は、認知症専門の施設や病院でなくてもいいです。

過去10年間の間に3年以上の認知症ケアの実務経験があるかどうかが問われます。
つまり仕事上で認知症ケアに携わっていれば誰でも受験が可能ということです。

実務経験歴を事業所から証明してもらえれば誰でも受験可能となっています。

上記のことを参考に、ご自身の受験資格をよく確認しておきたいものです。

【注意】 : ボランティア活動や実習等を,認知症ケアの実務経験とすることができません。

認知症ケア専門士の試験概要の理解

続いては、認知症ケア専門士の試験概要についてです。

試験構成と日程は
本試験は1次試験と2次試験で構成されています。

1次試験は、毎年7月上旬ごろの開催となっています。

認知症ケア専門士1次試験最大の特徴は、4分野制となっていて、各分野に合格が定められているところです。

例えば4分野中、認知症ケアの基礎と 認知症ケアの実際 Ⅰ:総論の2分野は合格したが、
認知症ケアの実際Ⅱ:各論、認知症ケアにおける社会資源の2分野が不合格だった場合に、
翌年再受験する際は、認知症ケアの実際Ⅱ:各論と認知症ケアにおける社会資源の2分野のみ受験し合格すれば、1次試験突破となります。

ですので受験の際は、現在の自身の合否状況とその有効期限(各分野の合格の有効期限は5年間)を確認し,必要な分野の受験申請を行ってください。

この1次試験を突破すると2次試験に進むことができます。

2次試験は論述と面接があります。

論述は8月中頃から9月中頃までの間に指定されたお題の論述を書き提出します。

面接は毎年11月末か12月初めに実施されます。

試験分野と時間

試験分野と時間についてですが

時間は9時30分から16時10分まであり、試験の日は、1日がかりとなります。

試験の分野は、「認知症ケアの基礎」「認知症ケアの実際Ⅰ:総論」「認知症ケアの実際Ⅱ:各論」「認知症ケアにおける社会資源」の4分野あり

各分野の制限時間は1時間の試験となります。

(1) 認知症ケアの基礎:9時30分~10時30分

(2) 認知症ケアの実際Ⅰ:総論 11時10分~12時10分

(3) 認知症ケアの実際Ⅱ:各論 13時30分~14時30分

(4) 認知症ケアにおける社会資源:15時10分~16時10分

 

試験会場

試験会場については、1次試験 2次試験とも、札幌、仙台、東京、名古屋、京都、小倉の5会場で実施されます。他の医療資格と比べても比較的受験しやすいようです。

注意点として、希望者が多数いる地域などでは、希望の試験会場で受験できない場合がありますので、早めの申し込みが得策かもしれません。

また希望受験会場の記載がない場合は、主催側が試験会場を決定するため、出願時には忘れずに希望受験会場を記載するようにしましょう。

 

受験料

受験料については

1次試験受験料

1次試験受験料は各分野あたり3000円です。

4分野すべて受験する場合は、3000円×4分野=12000円です。

2次試験受験料

2次試験受験料は8000円です。

 

出題範囲と問題数

出題範囲と問題数につては

1次試験の出題範囲は、認知症ケア標準テキストに準じた内容が出題されます。

問題数は各分野50問ずつ出題されます。(4分野合計200問)

2次試験の内容は、論述と面接です。

論述:認定委員会から出される事例問題について論文を書きます。

面接:6人を1グループとした面接を行います。面接の内容は当日に発表されます。
面接時間は、個々の1分間スピーチとグループディスカッションを20分間行います。

 

合格条件

合格の条件

1次試験各分野70%以上正解すると合格となります。

1次試験突破条件は4分野の合格です。

2次試験の合格基準は曖昧ですが論述・面接の総合評価により下記の5つの要件を満たした人が合格となります。

①適切なアセスメントの視点を有している者

②認知症を理解している者

③適切な介護計画を立てられる者

④制度および社会資源を理解している者

⑤認知症の人の倫理的課題を理解している者

試験の申し込みと申請方法

申し込み期間

1次試験は毎年3月前半~4月前半の1ヶ月の間に申請します(2018年は3月9日~4月10日)

申請書類については

受認知症ケア専門士認定試験受験申請書(受験の手引きに同封してある)
認知症ケア実務経験証明書
作成した申請書のコピー(各2部)
上記のものを所定の封筒にて上記の期限内までに提出します。(簡易書留で提出してください)

2次試験は、下記のような流れとなります。

1次試験合格後に、論述問題(事例)送付希望届を簡易書留にて「認定委員会」係に提出期間内に提出し,論述問題・論述用紙を取り寄せます。

8月中旬頃に論述問題・論述用紙が本部より届きます。
届いた論述用紙に、指定されたお題の論述を書き、8月中頃から9月中頃までの間に、論述用紙と2次試験受験申請書類と併せて提出します。

10月中旬ごろに面接の受験票が届きます。

ここまでが認知症ケア専門士の受験資格と受験概要となります。

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認知症ケア専門士になる為の難易度については、こちらを参考にしてください。

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