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血糖値スパイクが引き起こす怖い病気とは | 血糖値スパイクの原因と対策

この記事の目次

血糖値スパイクが引き起こす怖い病気とは

健康診断では「血糖値は正常」と言われても、知らないうちに血管が痛めつけられ、突然死やガン、糖尿病・心筋梗塞・認知症まで招いてしまう。

「血糖値の異常」がいま日本人に蔓延しているという事実が、最新研究によって明らかになってきました。これこそが、“血糖値スパイク”(食後血糖値)です。

この事実に関して、NHKスペシャルにおいて先日の10月8日に「血糖値スパイクが危ない」が放映されました。

ここに「血糖値スパイク」の危険と対策をまとめてみました。

 

まずは、血糖値スパイクについて簡単にまとめました。

「血糖値スパイク」とは

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血糖値の正常値は、「空腹時の血糖値が110mg/dl未満、食後2時間の血糖値が140mg/dl未満を正常値としています。

 食後の短時間に、血糖値が140mg/dl以上の値に急上昇し、やがて正常値に戻る。これが「血糖値スパイク」と言われています。

食後時間が経っての、または食事を抜いての健康診断では、「血糖値スパイク」が見落とされがちとなっています。

 

「血糖値スパイク」と動脈硬化の関係

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食後の血糖値の急上昇「血糖値スパイク」によって、動脈硬化を引き起こすことが最近の研究でわかってきました。

 そのメカニズムとは、「血糖値スパイク」が繰り返し起きている状態だと、細胞から大量の「活性酸素」が発生することが判明しました。

この活性酸素は、細胞を傷つける有害物質であり「血糖値スパイク」を繰り返すことにより血管細胞を傷つけます。

それを修復するため免疫細胞が傷ついた血管壁の中に入り込み血管壁を厚くし、血管の内側を狭めていくメカニズムが、動脈硬化につながる原因と考えられています。

この「血糖値スパイク」が動脈硬化を多発し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまうことが考えられます。

 

「血糖値スパイク」と認知症の関係

血糖値は、膵臓から分泌される「インスリン」といわれるホルモンの働きで、血液中の糖分を調整し正常に保っています。

血液中の糖分を何らかの原因で、うまく吸収できないことで更にインスリンの分泌が多くなり、体に及ぼす悪影響が明らかになってきました。

このインスリンが多い状態では、認知症の原因ともいわれる「アミロイドβ」という物質が脳内に蓄積されていることがわかっています。

「血糖値スパイク」によりインスリンの多い状態が続くと、「アミロイドβ」が蓄積され認知症のリスクを高め、またインスリンの過剰分泌でガン細胞の増殖にも繋がるようです。

では、この血糖値を急激に上昇させないためにも「血糖値スパイク」をどの様に対策せればよいのか、その方法もNHKスペシャルで放映されました。

 

血糖値スパイクの対策と方法は

血糖値スパイクを引き起こさないためには、血糖値を急上昇させないことが肝心です。

この急上昇を抑える方法が、3点紹介されました。

  1. 食べる順番に気を付ける
  2. 1日三食を規則正しく食べること
  3. 食後すぐ体をチョコチョコ動かす

この3点について簡単にまとめてみました。

食べる順番に気を付ける

最初に食物繊維の多く含む野菜などを食べ、次に食べるならタンパク質や脂質を含む肉や野菜を摂り、その後にご飯やパンなどの糖質を含むものを食べれば、消化吸収に時間がかかり血糖値の急上昇を抑えられるようです。

しかし、糖質をたくさん取れば、食後の血糖値は上昇を招きます。

1日三食を規則正しく食べること

1日三食を規則正しく食べているときは血糖値スパイク生じず、朝食を抜くと昼食後に血糖値スパイクが発生し、朝食も昼食も抜くと夕食後に血糖値スパイクが生じているのです。

忙しくても、きちんと三食食べることが「血糖値スパイク」を解消すると言われています。

食後すぐ体をチョコチョコ動かす

食後の一休みが血糖値の高い状態が続いてしまいます。

「血糖値スパイク」が起きている人は、血糖値を下げるためにも、ちょっとした散歩や無理のない程度の体を動かすことで、手足の筋肉に血液が奪われ、胃腸の活動が低下し糖分の吸収に時間がかかり「血糖値スパイク」が抑えられるのです。

 

この恐ろしい「血糖値スパイク」のメカニズムを知ることで、生活習慣に気を付け、心筋梗塞や脳梗塞・認知症・糖尿病などの危険リスクの対策に心がけたいものです。

NHKスペシャル「血糖値スパイク」危険度チェックを参考に、あなたの危険度をチェックしてみましょう。

「血糖値スパイク」危険度チェックはこちら

 

 

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