認知症は、老化による単なる物忘れとの区別がつきにくい病気です。
本人や家族が「年のせいかな?」と思うような日常の些細な変化が認知症のサインかもしれません。
この記事の目次
認知症は病気が原因で起こる
認知症は、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなって行く病気で、誰にも起こりうる可能性があります。
最も多いいのがアルツハイマー病で、5~6割を占めており、ほか脳血管性認知症が2割占めています。
認知症になると、物忘れのほか、時間や人・場所の見当がつかなくなったり、理解力や判断力が低下します。
認知症かどうかは、その時の心身の状態によって症状が違うことがあり、判定は難しものです。
なぜなら脱水症状やうつ病でも、認知症に似た症状が出ることがあるからです。
認知症は、早い時期であれば、薬物療法やリハビリなどで症状が改善されたり、進行を遅らせたりすることが出来ます。
初期の段階で、認知症を正しく知り適切な対応をすることが肝心です。
認知症を早期発見のめやすは
日常の生活の中で、以下の早期発見のめやすに思い当たることがあれば、早期対応を考えることが肝心です。
物忘れがひどい
□ 同じことを何度も言ったり聞いたりする
□ 置忘れが増え、いつも探し物をしている
□ 財布や通帳などを盗まれたと人を疑う
人柄が変わった
□ 些細なことで怒りっぽくなった
□ 自分の失敗を人のせいにする
□ 周りへの気遣いがなくなり頑固になった
身の回りのことが出来なくなる
□ 下着を替えず身だしなみを構わなくなった
□ 趣味や食事などに関心がうすくなった
□ ふさぎ込んで何をするにも億劫がる
判断や理解力が衰える
□ 料理・片づけ・計算・運転などのミスが多くなった
□ 話のつじつまが合わない
□ 新しいことが覚えられない
時間や場所がわからない
□ 約束の時間や場所を間違えるようになった
□ 慣れた道でも迷うことがある
等々
思い当たることはないでしょうか。
認知症の人への接し方ポイントは
認知症の人と接するときは、いたわりの気持ちを忘れずに、安心できる関わり方を心がけたいものです。
本人は、今までの自分ではなくなっていくことに戸惑いや不安・悲しみを感じながら生活しているのです。
接し方のポイントは
- 認知症を正しく理解する
- 親身になって心を通わせる
- できることをさりげなく手助けする
- 本人のペースに合わせる
- 本人が理解できる言葉を使う
- 一度にたくさんのことを言わない
など
認知症にならないための日常生活に於いて、常日頃より脳を健康に、また脳を鍛えることに心がけたいものです。