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納豆を作り出す納豆菌のすごいチカラ

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納豆を作り出す納豆菌のすごいチカラ

納豆を作り出す納豆菌のすごいチカラで、体に良い酵素と栄養素を調べてみました。

納豆菌とは

稲わらを始め自然界に広く分布する枯草菌(こそうきん)の仲間で、学名は「 Bacillus subtilis var. natto (バチルス・サブチリス・ナットー)」です。

芽胞と呼ばれる殻をつくるのが特徴で、乾燥や熱に非常に強く、天日干しをしても真空状態でも生き残り、

プラスマイナス100℃の環境にも耐えることができます。

納豆菌が生み出す酵素

納豆菌はさまざまな酵素を生成します。
代表的なナットウキナーゼをはじめ、アミラーゼ、プロテアーゼ(ズブリチシンなど)、エラスターゼ、ヘミセルラーゼなど。
また、大豆由来のイソフラボンに加えて、ビタミンK2を多く生成するのも特徴です。

酵素たちの驚くべきちから
納豆菌が生み出す酵素は、腸内環境を改善したり、血液をサラサラにしたりといった、優れた働きをもつことがわかっています。

ナットウキナーゼは血液をサラサラに

大豆に納豆菌を加え、発酵させる段階で発生する酵素が「ナットウキナーゼ」。

ナットウキナーゼは、血栓を溶解する作用や、血液をサラサラにする働きがあり、血圧を下げる作用もある 健康増進に役立つ酵素として今、注目されています。

最近の研究では、血栓溶解の阻害物質を分解する作用や、分解時間を短くする働きもあることが明らかになっています。

 

ズブリチシンなどは腸内環境を整える

納豆菌は、整腸作用にもめざましい効果を発揮。
腸内で活動する善玉菌全般を活性化させる働きもあり
納豆菌は悪玉菌を抑制する効果ももっています。

納豆菌が生成する「ズブリチシン」などの酵素は抗菌作用に優れており、腸内の有害菌を抑制してくれます。

腸内細菌が活発に活動できる環境下では、下痢や腸炎を予防するだけでなく、 便通もよくなり、ダイエットなどにも一定の効果があると考えられています。

 

ビタミンK2は動脈硬化、心臓病を予防 / 骨の形成を促進

ビタミンKは、健康な生活を送る上で不可欠の栄養素。
骨生成に必須なたんぱく質「オステオカルシン」を活性化してくれます。
また、カルシウムの動脈への沈着を阻害し、動脈硬化や心臓病を予防してくれるたんぱく質「マトリックスGlaタンパク」を活性化させる働きもあります。

納豆は世界中で最も多くのビタミンK2が含まれている食品であり、 最近の研究では、納豆に含まれているビタミンK2は、ビタミンKの中で最も栄養価が高いということも明らかになっています。

ビタミンKは、初めに肝臓に取り込まれ、正常な血液凝固を促します。
その後血液の中で「マトリックスGlaタンパク」を活性化し、動脈硬化の原因となるカルシウムの血管への沈着を防ぎます。
また、骨の形成を促進し、骨粗鬆症などの予防にも効果があると考えられています。

 

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