肝臓で分解されやすい中鎖脂肪酸を利用すればケトン体を大量に産生されます。
この記事の目次
ケトン体について
ケトン体とは
ケトン体とは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称です。
アセトン体ともいいます。
絶食時や進行した糖尿病の場合に脂肪酸が代謝されて生成し、脳・その他の組織の エネルギー源になります。
この脂肪酸には、短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸とがあります。
肝臓で分解されやすい中鎖脂肪酸を利用すればケトン体を大量に産生されます。
中鎖脂肪酸を多く含む食材には、ココナッツオイルがあります。
通常、脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できません。
ケトン体は水溶性で細胞膜や血液脳関門を容易に通過し心臓や腎臓・脳などの臓器に運ばれ、
細胞のミトコンドリアで代謝されブドウ糖に代わるエネルギー源として利用されます。
ケトン体が血中に多くなると血液や体液のpHが酸性になります。
糖尿病の人では血液中のケトン体濃度の上昇は糖尿病の悪化を示すサインですが、
インスリンの働きが正常である限りでは安全なエネルギー源です。
ケトン体を増やせば、ガン細胞を抑制しダイエットの効果もあり
アルツハイマーの改善・予防効果があることが分かってきました。
ケトン体を増やす食事に気を付けケトン体回路を作り上げるとよいようです。
ガン細胞の増殖を抑えるケトン体
ガン細胞ではブドウ糖をエネルギー源として、増殖しています。
また、正常細胞と比べて数十倍ものブドウ糖を取り込んで消費しています。
ガン細胞がブドウ糖を利用できなくすれば増殖を抑えることが出来ることがわかってきています。
正常な細胞は、ブドウ糖がなくても脂肪を燃焼させてエネルギー源となり、体を正常に保つことが出来ます。
五大栄養素の糖質(炭水化物)・脂肪(脂質)・蛋白質・ビタミン・ミネラルが必要ですが、
糖質(炭水化物)だけは必須ではないのです。
ガン細胞では、ケトン体をエネルギー源として利用できません。
また、ケトン体のアセトン酢酸とβヒドロキシ酪酸には抗がん作用もあるようです。
ケトン体がガン細胞のブドウ糖の取り込みと代謝を阻害すると考えられています。
中鎖脂肪酸について
食事から摂取した脂肪は、十二指腸や小腸内で膵液中のリパーゼによって
加水分解され、脂肪酸とグリセロールが分解されます。
その脂肪酸の中で、中鎖脂肪酸は肝臓へ通じる門脈を経て、
直接肝臓に運ばれて速やかにエネルギー源になり代謝されます。
中鎖脂肪酸は肝臓でケトン体を大量に産生することができます。
一方、長鎖脂肪酸は体に吸収されたのち、リンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ
体内に脂肪として貯蔵され、必要に応じてエネルギーへ変換されます。
中鎖脂肪酸はエネルギーとして燃焼される効率が高く、体脂肪として蓄積されにくいので
中鎖脂肪酸を含む脂肪(ココナッツオイル・マクトンオイル・MCTオイル)は、ダイエットや健康によいといわれています。
また、米国ではアルツハイマーの治療にも利用されています。
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