ビジネスシーンでの来客の対応と誘導が、あなたの評価または会社の評価にも繋がります。
個人と会社の評価が問われ、来客の受付から誘導の作法がカギになります。
「受付は会社の顔です」マナーを欠かすことなく来客のスマートな対応が出来たいものです。
誘導からお茶出しまでのマナーが参考になれば幸いです。
この記事の目次
来客の案内・誘導のマナー
ビジネスシーンでの来客案内・誘導のマナーとして、ワンシーンを取り挙げてみました。
1.廊下では
来客の斜め少し前の左側を歩いて誘導します。
来客に廊下の中央を歩いてもらう様にします。
歩く速度も来客に合わせる配慮をしましょう。
まがる時は、来客から遠い方の手で進む方向をしらせます。
指差しはタブーです。
2.階段では、
上り階段では、自分が来客の後ろにつき、下りは先に立って降ります。
来客を見下ろす位置にならないよう心掛けます。
3.エレベーターでは、
「上位者先乗り、先降り」が原則です。
ただし「開」ボタンを押す必要がある場合は先導者が先に乗って来客を迎え、来客のあとから降ります。
4.会議室や応接室へ案内する時は、
会議室や応接室の前についたらドアに手をかける前にノックをします。
必ずノックを行い、空室になっているか確認します。
ちなみにノックの回数は3回以上行うのがマナーです。
2回のノックはトイレでのノックとなっています。
押し開きのドアの場合は誘導者が先に入室します。
からだの向きを変えて「どうぞ」と中に招き入れます。
手前開きの場合は、先に来客を通してから入ります。
会議室や応接室に誘導ができましたら、席ついてお待ちいただくことをお勧めしますが、
どの席にお進めするかについては、「今さら聞けない席次マナーで座席の上座を知れば失敗しない!」を参考にしてみて下さい。
次のビジネスシーンでは、お茶出しの一連の流れとなるでしょう。
以下のお茶の出し方についてのマナーを参考にしてみて下さい。
お茶の出し方のマナー
お茶を出すのは女性社員というのはひと昔前の事。
最近では男性社員もお茶を出す機会が増えてきました。
お客様をお部屋まで案内した後は、次にお茶をお出しするのが基本的な流れです。
お茶出しのマナーと一連の造作を挙げてみました。
1.お茶を運ぶ時はお盆を胸の高さに、両手に持って運びます。
2.ドアを3回以上ノックし、「失礼します」と声をかけ入室します。
3.お盆はサイドテーブルに一旦置き、お盆の上で茶碗を茶托にセットします。
4.上座の人から順に、両手で茶托を持ち、できるだけお客様の右後ろ側から差し出します。
(サイドテーブルがない場合は、テーブルの下座側の端にお盆を置く)
社内の人が同席している場合には、社内の人が最後です。
5.テーブルに書類が置いてある時には「失礼します」と断ってから茶碗を置くスペースを作り、置きます。
6.お菓子を出す時は、お菓子を先に出してからお茶をすすめます。
フォークや楊枝がお客様の側にいくように置くこと。
お茶はお客様から見て、お菓子の右側に出します。
すでにお出ししたものの上を越えて別の物をおだしするのは「袖越し」と呼ばれるマナー違反です。
7.お茶をこぼしてしまった時にはお断りを言い、ふきんで拭き取ります。
万が一に備えて、お茶と一緒に綺麗なふきんを持つ様に心がけましょう。
8.お茶出しが済んだら、お盆を左脇にかかえ、ドアの前で会釈をして退室します。
以上、簡単ではありますが来客の誘導マナーとお茶出しのマナーについてまとめてみました。
参考になれば幸いです。