この記事の目次
社会保障制度の役割と社会保険について
憲法第25条では「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定めています。
この生存権を保障するための役割が社会保障制度です。
生活の安定が損なわれた場合にあっても、国民に健やかで安心できる生活が保障され、公的な責任において個人の生活を支えるための給付がなされています。
社会保障制度は、個人の責任や努力だけでは対応できないリスクに対し、社会全体で備える仕組です。
社会保険を具体的に上げると
・年金保険・・老齢・障害・死亡に備える保険
・医療保険・・病気やケガ、出産に備える保険
・介護保険・・要介護者へのサービスを支える保険
・雇用保険・・失業や再就職支援、雇用継続に備える保険
・労災保険・・職務上の事故や病気に備える保険
社会保障制度の他に社会福祉制度や生活保護制度があります。
社会保険の対象者は強制加入
社会保障制度の中心となっている社会保険は、法律によって加入対象者が定められ加入する制度を選択することは出来ず、対象者は強制加入となります。
制度の運用は保険料の回収による財源で賄っています。
加入者が負担した保険料は、給付を必要としている人に充てられる賦課方式です。
社会保険の加入者と保険料負担について
社会保険は、5つの保険制度に分かれています。
年金保険と介護保険は一定の年齢に達すると全員に加入が義務付けられています。
雇用保険と労災保険は、会社員など雇用されて働く人を加入対象とし、労災保険はパートタイマーを含めた全従業員が加入対象です。