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訪問販売以外にも住宅リフォーム工事の増加するトラブル回避は

「雨といを清掃する業者に、このままだと雨漏りがすると言われて屋根工事の契約をしたが、解約をしたい」
「改築工事の契約をした後に、見積もりを見せられたが問題ないのか」
など、住宅リフォームに関する相談件数は、年々増加しているようです。

この記事の目次

訪問販売以外にも住宅リフォーム工事のトラブルは増加

以前、判断力の低下した高齢者に、訪問販売で次々と住宅リフォーム工事をさせる業者が、社会問題化されました。

2005年に埼玉県の認知症の高齢者が、数千万のリフォーム工事の契約をさせられ、代金が支払われないがために自宅を競売にかけられたことが発覚した。

最近では「システムキッチンの工事を店舗で契約したが、工事がずさんで自宅を傷つけられた」など、店舗契約でのトラブルも増えているようです。

住宅リフォームは、工事の規模にもよりますが、費用が数十万から数百万円に及ぶことがあります。
契約前に契約業者から見積りを取って、内容をよく確認することです。
消費者からみると同じ住宅リフォームであっても、見積りの見積りの記載内容は工法や使用部材などによって異なります。

住宅リフォームのトラブル回避は
1.見積りを複数の業者から取り付ける。
2.見積内容を比較する。
3.分からない点などを業者に問い合わせる。

以上の点を契約前に吟味することでトラブル回避としたいものです。

 

災害後の「保険金が使える」などのリフォーム工事の勧誘に注意を

災害後の「保険金が使える」などの勧誘によるリフォーム工事のトラブルが増加しています。

「火災保険で家のリフォームができると電話で勧誘されたが本当だろうか」
「訪問した事業者に保険金を使って屋根のリフォームができると勧誘され契約をしたが、契約書面がなく解約を申し出ても応じてもらえない」
「火災保険で家を直せると言われたが、支払われた保険金の30%もの見積調査費を請求された」
など、

こうした事業者の多くは「保険金の範囲内で修理するから自己負担はない」などの無料を強調して訪問販売や電話勧誘販売で消費者を勧誘し、保険金の請求申請代行サービスから住宅リフォーム工事まで一連で契約させようとします。

自然災害による住宅の損害は、火災保険の対象となる損害(保険事故)に該当すれば、契約している火災保険などで保障されます。

しかし、住宅の経年劣化については火災保険の補償範囲には含まれませんので、保険金を請求すると、保険契約違反になる可能性があります。
保険金を受け取っていれば、保険会社から保険金の返還を請求される可能性もあります。

「保険金で住宅リフォームができる」という勧誘を受けた際は、自分の火災保険の保証内容について改めて確認することと、保険会社等にも相談しましょう。

他にも増加する住宅リフォーム工事のトラブル相談事例を上げてみました。

「施工内容がずさんな上、口頭での契約と請求金額が違う」
「当日中に契約しないと、50 万円高くなるといわれた」
「リフォーム工事を契約したが、請求額が最初の金額より1.5 倍も高い」
「植木の剪定を依頼したのに、塗装工事も契約させられた」
「11件で総額500 万円のリフォーム工事を契約させられていた」
「訪問販売業者の言うままに契約し、代金を支払ったが業者と連絡がつかない」
「屋根の塗装工事を契約したが、契約金額を修正液で書き直された」

独立行政法人国民生活センターの報道発表資料より

 

住宅リフォームのトラブル回避のための注意点は

 

近年、ライフスタイルや住まいに対つるニーズの変化を、リフォームによって実現している例が多く見られるようになってきました。
住宅の耐久性や耐震性を高めるための性能向上リフォームについても関心が高まっています。

住宅リフォームのトラブル回避のための注意点を次に上げてみました。

 

具体的なイメージを固めること

リフォームを思い立ったら、まずはじめに、どこをどのようにリフォームしたいのか具体的なイメージを固めることが大切です。

雑誌やホームページなどで事例を見たり、ショールームなどで実物に触れたりすることで、イメージを具体化していきましょう。
また、住まいの痛みや不具合を点検し、リフォームの必要な箇所を洗い出すことも大切です。

 

信頼できる業者を選ぶこと

リフォームにおいては、信頼できる業者の選択が大切です。

候補となる業者を選ぶポイントは、

  • めざすリフォームの内容が業者の業務内容に合致しているか、
  • 経験が豊富で実績があるか
  • 知り合いだからといって一社に決め付けていないか

    など、複数の業者を慎重に比較してみましょう。

事業者を選ぶのに参考となるサイトの一つに
一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会のホームページがあり、選択する業者がリフォーム瑕疵保険に登録しているかなど、事業者を検索できます。

 

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リフォームかし保険とは
リフォーム時の検査と保障がセットになった保険制度で、リフォーム工事に欠陥が見つかった場合にその保証費用の保険金が事業者に支払われる保険です。(事業者が倒産等の場合は消費者に支払われる)

一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会のリフォームかし保険

 

相見積もりを取ること

複数の業者から見積もりを取ることを「相見積もり」といいます。

相見積もりの依頼で気をつけたいことは
リフォームの内容を具合的に提示して、同じ条件で見積りを依頼します。
契約に結び付かなかった場合に、見積作成料などの費用を請求されることがあるので、
あらかじめ
「相見積もりの依頼であること」
「無料で協力してもらえる範囲での依頼であること」
など明確に伝えることです。

 

事業者の比較についての注意点は

業者より、プランや見積りを受け取ったら、自分の要望するリフォームの内容であることわ確認した上で、不要な工事項目はないか、必要な工事項目の抜けはないかなどをチェックします。

工事内容がわかりにくい(~~工事一式)場合は、明細などを求めましょう。

また、アフターサービスや保証内容についても、確認することが大切です。

 

 

見積書の見方や内容がわからないときは

見積書の見方や内容がわからないとき、内容の金額が妥当かわからないときは、住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」を積極的に活用しましょう。

 

point
住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、リフォームに対する見積もりの内容や金額など疑問や不安に対し、無料で電話相談に応じています。
また、見積書などの送付で、助言を行う「リフォーム見積チェックサービス」も実施しています。
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

 

必ず契約書を取り交わすこと

工事の大小を問わず、必ず契約書を取り交わすことです。
口約束で工事を進めたために、契約書がなくトラブルになるケースもあります。

契約に当たっては事前に、契約書・見積書・契約約款・設計図・仕様書などの書類を受け取って、確認をしてから契約に進みましょう。

 

 

 

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