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海外旅行中の高額なタイムシェアの契約でトラブルに
海外のリゾート地で毎年ここに来て休暇を過ごせたら素敵だな!
と思われた方は多いと思いますが、こうした場所を定期的に訪れたいという人を対象に売り出されているのが、タイムシェアと呼ばれています。
不動産所有権付きのリゾート会員権です。
タイムシェアは、毎年1回、1週間、決まったリゾート施設に宿泊できる使用権と、
その施設の所有権の一部を合わせて購入するのが一般的です。
多くの場合、契約した施設を使わない年には、各地の系列ホテルでの宿泊などに代えることができます。
一見良いことづくめにみえるタイムシェアですが、近年、消費生活センターに寄せられる相談が増加しているようです。
相談事例
海外旅行中に、商品券がもらえると言われ、タイムシェアの説明会に参加した。
いつでも解約できると説明され、海外という開放感もあり、130万円を10年間で支払う契約をした。
よく考えると支払いが難しく解約を申し出たが、「代金を完済し、転売するしかない」と言われた。
海外旅行中の高額なタイムシェアの問題点
相談事例からみた問題点を上げてみました
契約するつもりがなくても
トラブルにあう人の中には、商品券をもらうため、最初は契約をしないつもりで気軽な気持ちで、説明会に参加しています。
説明会では、一組に一人の販売員が付くなど、長時間にわたって熱心な説明を受けるため、ついその気にさせられて契約してしまったという事例が多く見られるようです。
一定期間をすぎると解約できない
タイムシェアは、一定の解約期間を過ぎると自由に解約することができません。
分割払いの場合は、代金の完済が解約の前提となります。
支払額が思ったよりも高額に
タイムシェア自体の代金に加えて、毎年数万円の管理費や年会費の支払いが必要になってきます。
分割で払う場合は、金利や手数料もかかるので、支払額が思ったよりも高額になったというケースもあります。
使いたいときに予約が取れないこともある
タイムシェアには予め利用する週が決まっているものと、毎年予約が必要なものとがあります。
予約が必要な場合は、希望する日は旅行シーズンに当たり混雑して予約が取れず、血胸利用ができなかったという事例もあります。
海外旅行中の高額なタイムシェアの契約でトラブル回避は
海外旅行中の高額なタイムシェアの契約でトラブルに合わないための注意点を上げてみました。
契約は慎重に検討すること
契約前に、費用の総額(金利・手数料を含めた支払総額・管理費用・年会費など)、支払期間、解約条件や解約方法などの確認と、予約をとることが難しくないか、本当に利用するのか、支払額に無理がないかなどをよく検討することです。
海外で契約をした場合は、原則として現地の法律が適用されることにも注意が必要です。
クーリング・オフの活用も考慮すること
クーリング・オフなど、解約できる規定がある場合は、その期間内に手続きをすることです。